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成果主義はやはり間違っていないのだ

成果主義を反省する本が何冊もベストセラーになりました。曰く、成果主義は失敗した、人はカネだけでは動かない、結果だけではなくプロセスも評価すべきというものです。

しかし、私は成果主義は間違っていないと申し上げたい。経営者としては、能力が高くて、良い結果を出す人に厚く報いるということに古今東西、いにしえから変りはないはずだからです。

ただし、成果主義を考える場合、成果を「短期間の結果」で見るか、「中長期で成果を繰り返せる能力」として見るかということは区別しておく必要があります。

成果を「短期間の結果」で評価すると定義すれば、賞与に反映していくことになります。成果を「中長期で成果を繰り返せる能力」で評価すると定義すれば、それは賃金(昇給)に反映していくことになります。

例えば、「彼は、前期は7千万の売上だったが、今期は1億の売上になった。同業が納期遅れを出すなど運が良かった面もあるし、上司の支援もあったが、良い成績である。」これは賞与に反映させます。

この成績を繰り返して、「彼に任せれば、コンスタントに1億の売上をあげている、今後もできるだろう」ということになれば、賃金に反映させていく。あるいは昇格や役職への登用を検討する材料にもするということです。

このふたつを混同して、「短期間の結果」だけで月次賃金まで変動させてしまうと、社員が疲弊します。社員の生活が不安定になり、成果を追い求めるあまり、チームワークを無視するといったことがおきます。できる社員こそ成果を出し続けるプレッシャーに耐えられなくなり、いずれ退社していくことでしょう。中小企業で「成果主義だから、結果が全てだー」とやってしまうと、人材が枯渇してしまうおそれがあります。誰しもジェットコースターに乗りたいとは思わないのです。