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昇給する理由は能力の向上、勤続の奨励、生活の安定である

そもそも何のために昇給する必要があるのでしょうか。それは、能力が向上する社員の勤続を奨励し、その生活を安定させるためです。

まずは、「能力の向上」です。能力の向上に対してそれに見合った賃金に引き上げるということです。成長して現在価値が高まったことへの対価です。社員に「よし、今年も成長するぞー」という気持ちにさせることです。成長に対して全く昇給がなければ不満になるし、成長する意欲を失わせてしまいます。

ふたつめは、「勤続の奨励」です。有能な人材を定着させるために行なうものです。頑張れば来年も給料を上げるから、辞めるなよーとメッセージを送ることです。

三つめは「生活の安定」です。どんなに頑張っても昇給しなければ、より良い生活をすることはできません。ましてや、結婚したり子供ができたりしても、昇給がなく、生活が苦しければ、他の会社に転職することを考えるようになるでしょう。当社にいれば生活費で悩むことはないよというくらいの賃金にしたいものです。

現在議論されている定昇廃止とは自動的・一律的な昇給が否定されているだけのこと、いわば当たり前のことです。できない人であっても、年齢や勤続があがれば一定の昇給を保証してきた悪平等がいけないというだけのことです。これから伸びるであろう有能な若手社員に対して、昇給することをなんら否定するものではありません。35歳くらいまでは、むしろ、積極的に行なっていくべきなのです。ただし、若くても将来の見込がない人まで昇給する必要はありません。