「定昇の廃止」などという新聞報道に惑わされてはいけない
中小企業を取り巻く環境はまだまだ厳しいものがあります。「大手企業が定昇廃止しているのだから、中小企業である当社には昇給は必要ない」と考える経営者がいたとしても不思議ではありません。しかし、私はこれで本当に良いのかーと申し上げたい。
確かに定期昇給を見直す動きが進んでいます。この数年の間に電気、自動車などの大手企業の中には既に定昇を廃止した企業も出ています。年功序列から成果主義に移行する流れや賃金の抑制は止まりそうもありません。
激しい国際競争、特に中国との競争のなかでは、国際的にトップレベルにある賃金水準をこれ以上の引き上げることはできないといわれているからです。しかし、賃金を抑制するだけで問題は解決するでしょうか。人件費を30分の1にできるでしょうか。中国に勝つには技術力と付加価値の向上しかありません。若い人を雇い、勤続を奨励し、コツコツ育て、技術力・付加価値が高い人材を育成していくことがなにより重要ではないでしょうか。そのためには若い人が安心して生活できる水準までは定期昇給を行なっていく必要があると思います。
- 賃金制度はどうあるべきか?
- “人が集まる中小企業”になるための3つの方策
- 中小企業は人材育成という基本に戻ろう!
- 「定昇の廃止」などという新聞報道に惑わされてはいけない
- 既に高い人、査定が悪い人まで定昇することが問題なのだ
- 昇給する理由は能力の向上、勤続の奨励、生活の安定である
- 成果主義はやはり間違っていないのだ
- 人材の育成につながる賃金・人事制度にしたい
- “暮らしの安定”が労使の信頼関係の基礎
- 幹部と危機感を共有したい
- 幹部を育てる昇格昇給 昇格して課長になったら昇給する役職手当にしよう
- 緊張感の高い幹部にする-役職任期制度
- サービス残業が問題になっています
- 時短のしすぎでは残業代の単価が高くなる
- 営業担当者などホワイトカラーの残業代はこうしよう
- 定額残業代とする場合は初任給相場を下回ってはいけない
- 割増賃金を定額支給するときは、実際の割増賃金との不足分を払うこと


